自転車で山、海へ行く

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BRM1003近畿200km川西(準備編)(2020/10/03)

高専に在学していたころは自転車競技部に所属しており、シマノ鈴鹿ロードレース、はりちゅうエンデューロ、堺浜クリテリウムといった市民レースでの入賞を目標に練習してきたわけだが、5年間の活動を経て分かったことは、どうも私はレースに向いていないらしいということだ。

レースでの集団走行のスピードは軽く50km/hを越え、市民レースといえども下りとなれば時に70km/h近くに達する。自動車ほどの速度が出るにも関わらず、選手が身につけている防具といえばヘルメットのみで、サイクルジャージは防御力という点でみれば裸に等しい。集団内では、周りの選手の自転車に接触しないように、酸欠気味な中、神経を尖らせながらロードバイクを操らなければならない。しかし自分がいくら気をつけていても、近くの誰かが落車すればひとたび巻き込まれてしまう。私は幸い集団落車に巻き込まれた事はないが、レース中にたびたび目撃した事はある。コース上で呻く選手たちと、ウン十万もする高額な機材が無残哀れな姿になっている様はまさに地獄絵図である。こりゃ命がいくつあっても足りないし、はたまた金も足りないなとその時思った。

ただしこれはあくまで私の主観であり自転車競技を否定したい訳ではない。レースでしか得られない高揚感や人と競い合う楽しさも勿論あって、私もそれを感じる事は多々あった。しかしその楽しさとリスクを天秤にかけた時、私の中ではどうしてもリスクの方が重くなってしまった。

その点、ブルベは50〜100人程度の少人数で出走し、他人と競うわけでもなく定められたコースを制限時間内に走ればよいため、レースと比較すれば平和的な競技と言えるだろう。マイペースな性格上、ブルベという競技が自分に合っていると前々から確信しており、早く出走できる年齢になることを待ち侘びていた。ようやくその時が来たわけである。

初めてブルベに参加するので、まずは最も距離が短い200kmのコースを選ぶことにした。あとは都合のいい日程と、なるべく近場という条件で調べたところ、兵庫県川西市を起点にした「BRM1003近畿200km川西」が良さげだった。

高専の友人がブルベに興味を持っていたので誘うことにした。彼は社会人になってから、会社のサイクリング同好会、通称“ダム部”で各地のダム巡りをしているらしい。サイクリングとダム、どちらに重きを置いてる同好会なのか謎であるがユーモアがあって面白い。あと会社の同期にブルベに出る話をしたら、こちらも興味を持ったようで3人出ることになった。

ブルベに参加するにあたり、色々と準備しなければならない。数年前に買った 鈴木裕和『ブルベのすべて』を引っ張り出し、必要な装備を揃えていく。本書は約350Pに及び、鈍器になりそうな分厚さから察せるとおり情報量が半端ない。これからブルベへの参加を考えている方は必読である。f:id:massto0421:20210526061245j:image

準備物として、まずはGPSサイクルコンピュータ。ナビ機能付き、稼働時間24時間以上を条件に探し、Bryton Rider420 を購入した。GPSサイコンのナビ機能は、マップそのものが表示されるタイプと、あらかじめ取り込んでいたルートが線状に表示されるタイプの2通りあるが、前者は稼働時間が短く高価であるため、やめておいた。f:id:massto0421:20210218142801j:image

サイコンと合わせてレックマウントも購入。サイコンに付属されているマウントはステムの真上、もしくはハンドルバーに取り付けるタイプだったが、ハンドル周りがごちゃつくのが嫌だったので追加で別途購入した。サイコンの真下にCATEYEのフロントライトを取り付けられる仕様になっている。f:id:massto0421:20210526062815j:image

次に用意したのが反射ベスト。ブルベでは夜間も走行するため反射ベストを常時着用しなければならない。ランドヌールの象徴とも言える。自転車とサイクルジャージのカラーに合わせたかったのでオレンジ色のものを選んだ。職業柄ついつい「ご安全に!」と言いたくなる。f:id:massto0421:20210218142828j:image

3,400km以上になると必要な装備もまた増えるが、今回は200kmなので日帰りの装備とそこまで変更点は無かった。