自転車で山、海へ行く

山、海、街、自転車、船、本のこと

貴船のご安航を祈る(2022/02/05)

大和川からの朝焼けが美しい今日は、高専の友人が乗船する「青雲丸」という練習船の見送りに行った。堺の社寮から神戸港までsequelで向かう。スルーアクスルの効果で走り出しが軽く、信号が多い街中でも、きびきびと快走できた。HAT神戸まで来る頃には、太陽はすっかり頭上にきていた。
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図書館の建設工事中だった東遊園地の噴水広場は、ようやく開放されていた。神戸市役所2号館の隣にあった花時計も無事に移設され、久しぶりに陽の目を浴びたそれは、やはり東遊園地になくてはならない存在だと思った。「こども本の森」と名付けられた児童図書館は、安藤忠雄の設計である。緩やかな曲線美と透明なガラス張りの窓が美しく、居留地の洗練された街並みによく馴染んでいる。全面窓ガラスというつくりは、紫外線から本を守るのに不都合ではないかとの意見も多々あるが、如何なものだろうか。流石にその辺は考慮されていると願うばかりである。
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新港第一突堤には友人が乗船する「青雲丸」が太陽の下、堂々と接岸していた。甲板では海技学生と教官と思わしき人が、忙しなく出航に向けての作業に取り組まれていた。私はそのへんに自転車を停めて、出港までの30分間、じっとその様子を眺めていた。
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友人らと「帆船フェスティバル」に訪れたのは5年前のことである。神戸開港150周年に合わせて開催されたそのイベントに、船好きの友人らと参加したのだった。海王丸日本丸といった国内の帆船に加え、ロシアやカナダの珍しい帆船も神戸港にやってきていて、神戸港一体は往時の活気を取り戻したように、国際色豊かな空気が流れていた。そのなかには青雲丸もあり、私たちは船内の見学をした。まさかその5年後に、友人がその船に乗って海に出るとは思いもしなかったけれど。

やがて青雲丸はタグボートに牽引されて出港した。港にはボーッと重厚な汽笛がひとつふたつと響き渡り、船は徐々に陸から離れていった。私はザックから取り出したUW旗を掲げ、甲板で手を振る海技学生たちの安航を祈った。青雲丸のマストにはUW1の旗がなびいていた。これから鹿児島へ向かうらしい。
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