TJAR(トランス・ジャパン・アルプス・レース)
富山県魚津市の日本海から、静岡県静岡市の太平洋を、日本アルプスを縦走しながら約415kmを8日間で踏破する山岳レース。
累積標高は約27000mに及び、富士登山7回分に匹敵する。
初めてこのレースを知ったのは7年前。NHKでTJAR2012のドキュメンタリー番組を観たのがキッカケだった。
当時はまだ本格的に登山やランニングをしていなかったので、その途方もない距離と過酷さがイメージできず、ただただ世の中にはとんでもないことをする人が居るもんだなぁと思った。同時にボロボロの姿で大浜海岸に辿り着いた選手が凄く輝いて見えた。北野選手が家族に迎えられ笑顔でゴールしたシーンが非常に印象に残っている。
今まで自分には程遠い縁のない世界だと思っていたTJAR。
しかし今年に入って、北アルプス縦走、六甲キャノンボールラン 、兵庫縦断、フルマラソンなどに挑戦していくうちに、もっと遠くもっと高い場所へ行きたい気持ちが強くなっていった。
その最終目標こそTJARが相応しいのではないかという結論に至ったわけである。
もちろん体力、技術力、精神力、経験など、TJARに必要な要素はまだ1つも持っていない。
しかし、つい先日TJAR2016のDVDを鑑賞し、選手の言葉でいくつか印象に残った言葉があった。
「課題に出会ったらそれをいかに克服するかを考える。課題に出会ってあきらめる、という思考は自分にはない」
「普通に働きながらできる最大レベルの挑戦だと思う。やろうと思うかどうか、心の底からやろうと思うか。」
来年から社会人の一員となる私にとって、これらの言葉ほど心強いものはなかった。TJARは限られた人だけではなく、誰でも挑戦出来ることを進言してくださった。
人生の新たな目標がまた一つ増えた。もう一つの目標であるフレームビルダーの道と並行出来るか不安は大きいが、どちらもやればいい。やりたいと思った以上、この気持ちは収まらない。
2024年のTJAR出場を目標にこれからトレーニングに取り組みたい。
まずはフルマラソン3時間20分切りを目指す。直近にして人生初のフルマラソンは4時間18分だった。
TJARへの道のりは遠い。