最近、自転車に乗ってないなぁ(定期)ということで、久々にロングライドに行って参りました。海沿いを走りたかったので和泉山脈をぐるっと回ることに。
6:30に寮を出発。今日も昼から暑くなりそうだったので14:00ごろには帰宅する算段です。
府道204号線は自転車レーンが整備されており快適に走れます。後半に足を残すためにトルクをかけず無理のないペースで。
ロードバイクに乗っていると速さばかりを重視して、本来のサイクリングの楽しさを忘れがちです。フレームの設計上どうしてもスピードを出してしまうので仕方ない面もありますが、“楽しく乗る”ことは忘れないようにしたいですね。
泉南イオンを通り過ぎてしばらくすると気を惹かれるアーケードを発見。“ときめきビーチ”の文字にときめかざるを得ません。迷うことなく寄り道します。これもサイクリングの醍醐味。
海ーーー!!!これこれ、求めていたのはこういうの。最高の気分。
ひと通りバカンス気分を楽しんでから府道752号線に復帰します。
その後も右手に海を眺めながら軽快に走ります。下の写真は岬町の多奈川小島あたり。
淡路島がけっこう近くに見える。水仙郷のあたりかな。
和歌山県の加太に入りました。
海沿いのパートを終えて和歌山市街地を抜けたら、紀ノ川づたいに東へ走ります。
紀ノ川の河川敷にも自転車レーンが整備されているのでストレスなく走ることができます。
大きな川を見るといつも頭に浮かぶのは合唱曲「筑後川」の歌詞。紀の川バージョンだと
“和歌山平野の百万の生活の幸を祈りながら川は下る和泉灘へ”
って感じですね。和歌山市に100万人もいるのかと思って調べると、36万人……だめやん。
これは紀ノ川橋梁。この景色、どこかで見たことがあるような…。既視感の正体はスタンドバイミーでした。ベン・E.キングの歌声が聴こえてきます。アメリカの技師が設計したみたいで色々納得。(スタンドバイミーの舞台はアメリカのオレゴン州)
しかし長いなこの道。景色が変わらなくて苦痛。
長い長い紀ノ川パートをクリアしていよいよ大阪に戻ります。少しでも楽そうな道をと選んだのが鍋谷峠。
この辺りから道の様子がおかしくなる。どう考えても一般車が通るような路面、道幅じゃない。
不安を拭い切れないまま走ると案の定グラベルに突入。楽しい〜〜。車体をがくがく震わせながら登ります。とんでもねぇ道に入っちまったよ。
秘境感溢れる社につきました。奧ノ宮神社というそうです。名だたる神社よりもよっぽどご利益がありそうです。境内に1m越えのアオダイショウがいました。間違いなくこの神社の主様ですね。
ようやく視界が開けてきました。
こんな山奥にも小さな集落があってビックリしました。
ようやく峠越え!かと思いきや、目の前に現れたのは“通行止め”の看板。脳裏に浮かぶ“絶望”の2文字。しばらく絶望感に浸って満足したら、目頭を熱くさせながら坂道を下っていきます。あぁ、目の汗で前がよく見えないよ…
さてどうしたものかと暫く思案した後、よく知る滝畑ダムから帰るのが確実だろうと決断しました。
480号線(鍋谷峠)から、滝畑ダムへと続く61号線に移るために、細々と東へ伸びる道を進みます。
この道はかつらぎ町の観光地「四郷 串柿の里」の一つ、東谷地区へ続く道で、日本の原風景が見られます。名前の通り串柿が有名で、11月ごろになると大量の柿が干されている光景を見ることができるそうです。
http://www.katsuragi-kanko.jp/kusigakinosato.htmlようやく61号線と合流しました。この合流地点が関西チャリダー界隈でよく知られる蔵王峠です。
ここまで来れば後は下るだけです。なけなしの握力を振り絞りながら荒れた谷合の林道を下ること十数分、ようやく見慣れた滝畑ダムに着きました。
結果的になかなかハードなライドとなりましたが、海も山も堪能できて超満足です。この日の晩飯と“冷たいレモンと炭酸のやつ”は最高でした(^^)