自転車で山、海へ行く

山、海、街、自転車、船、本のこと

裏山ランと元町通り(2022/02/13)

ここ最近、左の腸脛靭帯炎に悩まされ思うように走れなかったが、ようやく回復の兆しが見えはじめ、徐々に距離を伸ばして走れるようになってきた。それで久々に裏山へ走りに行った。本山から高座の滝まで走り、ロックガーデンを登る。途中、道を逸れて岩場を縫いながら向かう先は、奇岩の群れが異様な光景をなす「万物相」と呼ばれるエリアだ。花崗岩が風化によって侵食され、独特のかたちになっている。まるで別の惑星のような光景である。

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万物相から風吹岩に合流し、魚屋道を横切るように七兵衛山の方へと向かう。数年前までこのあたりは鬱蒼と木々が生い茂っていたような記憶があるが、電線工事に伴い木々が伐採され、非常に見通しがよくなった。適度なアップダウンが連続しており、走っていて非常に気持ちのいい道である。人気の魚屋道にくらべて人が少ないのも気に入っている。道中に見られる雌池も、ご覧のとおり池全体が眺められて気分も高揚してくるのである。

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七兵衛山に到着した。山頂には木のベンチがたくさん設置され秘密基地感がある。山頂からは、眼下に東灘の街並みが広がり一望できる。
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七兵衛山から打越峠、十文字山を経て住吉川へと下山した。岡本8丁目の高台も昔からのお気に入りのスポットである。思いだすとこそばゆくなるような、青春の思い出が詰まった場所でもあったりする。f:id:massto0421:20220304095204j:image

はてさて、山から下りたら1往復5kmの住吉川のランニングコースを走り、追い込みをかける。わたしの場合、山に入ると綺麗な風景に見とれて、ついつい立ち止まりがちになってしまう。だからこのようにロードの区間も織り交ぜないと、トレーニングとして十分な負荷をかけられない。今回はトレイル10km、ロード10kmと、いい塩梅のコースを走れた。
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昼からは買い物をしに、自転車で元町へ出向いた。そういえば元町に住む友人に久しく会っていないなぁと思い連絡をとってみた。友人はちょうど暇をしていたそうで来てくれることになった。合流してから少し遅めの昼食だ。元町に来ると必ず立ち寄るカレー屋さんがある。「元町通り三丁目」という、カレー屋らしからぬ店名だが、こちらのキーマカレーと冬限定で出されるスープがとても美味しい。そして何よりオーナーが気さくな方で、食事しながら世間話するのが楽しみなのだ。
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身体もあったまったところで、元町商店街でお買い物。ずっと行ってみたかった「放香堂」というお茶屋さんがあり、そこに併設された喫茶店に入った。放香堂の歴史は古い。元々は京都の宇治でお茶の販売をしていたが、明治7年から神戸でお茶の小売店を構えた。面白いのが、国内でコーヒーを販売した最初のお店がここ放香堂なのである。お茶の小売のかたわら、コーヒー豆の輸入と、店頭での飲食販売も行っていたそうだ。今日は最古のコーヒーの復刻版をいただいた。コーヒーはあまり詳しくないが、スッキリとした飲み味で美味しかった。帰り際、元町通り三丁目のオーナーさんに、お茶を買って持って行った。いつもカレーのトッピングをおまけしてくださるお礼だ。街に住む幸福とは、その地でいかに幸福な人間関係を築けるかだ。そのような文言が木村紺の『神戸在住』に書かれていたような気がする。まさにその通りである。
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